芸能人はカードが命
私達のアツいアイドル活動!アイカツ!始まります!フフッヒ♪
当時の女子は、皆この言葉に胸がドキドキしていた。金髪ロングに赤い大きなリボンにピンクのドレス。女の子の夢を全て、叶えてくれる。
アニメ「アイカツ!」
それは私の憧れの全てだった。
「芸能人はカードが命」をキーワードに、衣装がデザインされた''アイカツカード''を使って、アイドルたちがトップを目指すストーリー。
周りの女の子はほぼ全員アニメを見ていて、ゲームも一回はプレイしていた。
私も例外ではなく、周りの人の中では一番アイカツを見ていて、ゲームプレイもずっとしている。
女児向けアニメとなっているが、アイカツ!は全世代が楽しめる内容だと感じる。
主人公の星宮いちごは中学生で、アイドル活動をしている。ストーリーの中で、アイドルとして成長していくいちごの姿は、女の子だけではなく、親世代にも感動するものがあった。
アイカツの素晴らしいところは、アイドルの世界の厳しさまで表現しているところだ。
トップアイドルの神崎美月とユニット(トライスター)を組むメンバーを決めるオーディションでは、星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭の3人から一人が選ばれるという、仲間同士の闘いが描かれていて、''仲良し同士でトップに立つことはできない''というメッセージは、時が経ってもしっかりと覚えている。
そしてストーリーもさることながら、アイカツはとにかく楽曲が良い。
1期エンディングテーマの''カレンダーガール''や、1期後半のオープニングテーマの''ダイヤモンドハッピー''、同時期エンディングテーマ''ヒラリ/ヒトリ/キラリ''は、代表的な神曲である。もちろん、アイドル達それぞれの持ち曲にも神曲は溢れており、アイカツの曲に救われたという人も少なくはないはずだ。
こだまさおりさんや、只野菜摘さん、MONACAの皆さんはアイカツ楽曲の中でも神様的存在だ。ありがとうございます。
そして、アイカツはドレスデザインに女子の憧れのすべてが詰まっている。エンジェリーシュガーは、ピンク色や、レースをふんだんに使った女の子らしいブランド。反対に、ロリゴシックは、ダークな雰囲気が漂うゴスロリブランド。他にも、ゴールドやジュエリーを使って大人の魅力のラブムーンライズや、カラフルな色合いで元気いっぱいなハッピーレインボーなど、色々なジャンルのドレスブランドがあり、皆それぞれ好きなブランドのドレスを集めていた。
アイカツは、ストーリー、楽曲、ドレスにおいて、アニメ界でもトップクラスに長けている作品であると考える。
そんなアイカツは、私の青春そのものだった。イラストを描きはじめたのも、アイカツの絵を真似して描いていたから。ダンスや歌を楽しいと思えたのも、アイカツのおかげ。そもそも、これだけアイドルという存在に惹かれているのは、アイカツが入り口となっている。
目まぐるしく流れていくこの時代。
この記憶は、忘れることはない。
今日の一曲
〜SHINING LINE*〜